オーデマ ピゲがトラヴィス・スコット擁する Cactus Jack とのコラボモデルをリリース
ベールに包まれた今回のローンチに関して、オーデマ ピゲのCEOであるフランソワ-アンリ・ベナミアスに独占インタビューを行い、その全貌を解き明かす
空前の高級腕時計ブームが到来している現代において、他メーカーと一線を画すスイス発の高級時計ブランド〈Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)〉。ラグジュアリーなデザインと精巧な時計作りには定評があり、特に2000年代以降はヒップホップやストリートシーンからも絶大な支持を得ているブランドだ。そして、今夏にはマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)率いる〈1017 ALYX 9SM(テンセブンティーン アリクス ナインエスエム)〉とのコラボレーションモデルをリリースし、過去にもジェイ・Z(JAY-Z)やレブロン・ジェームズ(LeBron James)などとチームアップを果たしている。
そんな〈Audemars Piguet〉が、トラヴィス・スコット(Travis Scott)手掛ける「Cactus Jack(カクタスジャック)」とのコラボレーションモデルをローンチした。本モデルは、定番型のロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワークに「Cactus Jack」のデザインのテイストを盛り込んだデザインとなっており、全体がチョコレートのようなブラウンカラーで各所に蓄光の仕掛けや、トラヴィス・スコットの最新アルバムにちなんだ“Utopia is a state of mind”の文字が刻印されている。また、その最新アルバム『UTOPIA』に収録されている“MELTDOWN (feat. Drake)”では、トラヴィス・スコット自身がコラボレーションモデルを“THE CHOCOLATE AP”と呼んでリリック内に登場させ、今回の正式リリース前から話題となっていた。
『Hypebeast』では、ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワークの「Cactus Jack」限定モデルのローンチを記念して、〈Audemars Piguet〉のCEOであるフランソワ-アンリ・ベナミアス(François-Henry Bennahmias)に独占インタビューを実施した。
Hypebeast:まずは今回のコラボレーションが実現にいたるまでの経緯を教えてください。
数年前に、レコード会社で働いている私の娘の紹介でトラヴィス・スコットと出会いました。その当時は彼のことをあまり知らなかったのですが、彼がまとうオーラや雰囲気、そして絶対的なパワーに感銘を受けたのを今でも強く覚えています。そんな何気ない出会いだったにも関わらず、私はトラヴィス・スコットが手掛けるCactus Jackと将来的に何かをやるだろうと確信しました。なぜなら、彼のビジョンや創造性、そして伝統へのリスペクトが、Audemars Piguetのクラフツマンシップに対するアプローチと完全に一致していたからなんですよ。
過去のコラボレーションとの違いはありますか?
時代が異なるので細かい部分で違いはありますが、私たちがコラボレーションで目指しているゴールはいつも一緒です。なので今回の“Audemars Piguet × Cactus Jack”は、2005年のジェイ・Zとのコラボレーションからはじまったムーブメントの続きとも言えるでしょう。本来であれば、高級時計とストリートカルチャーは相反するものですが、それらを超越して世の中に魅せていける可能性があると信じてきました。その証拠に、今ではAudemars Piguetがラップの歌詞で最も引用される腕時計の1つになっています。
腕時計以外にも何かしらのコラボレーションアイテムがラインアップされる予定はありますか?
パーカー、Tシャツ、ショーツ、ベルト、キャップなど、両ブランドのロゴやデザインスタイルを落とし込んだウェアとアクセサリーのコレクションもリリースされる予定です。こちらの詳細はCactus Jackの公式サイトからチェックしてくださいね。
何か特別なテーマはありますか?
先程のジェイ・Zとのコラボの話と重複してしまいますが、やはり、コラボレーションのキーコンセプトはラグジュアリーとストリートカルチャーの融合なんですよ。それをより強化していくことが大事だと思っていて、その想いをトラヴィス・スコットやCactus Jackのデザインチームには事前に伝えていたのですが、私たちの想像を超えてくる形で応えてくれましたね。しかも、今回のリリースの売り上げの一部はCactus Jack Foundation(カクタスジャック財団)に寄付されるので、そういった意味でもカルチャーに貢献して影響を与えていると思います。
腕時計自体の性能やデザインについて詳しく教えてください。
まず私たちAudemars Piguetにとって、今回のコラボレーションで初めてブラウンカラーのセラミック製ケースを製作しました。そして、ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワークを象徴するカレンダー機能には、トラヴィス・スコットの手描きモチーフや暗所でグリーンやブルーに光る塗料を採用したりして、限定ロゴの刻印など、腕時計全体でCactus Jackの世界観を随所に施しています。知れば知るほどディテールが好きになっていく一生モノの腕時計に仕上がりましたね。
トラヴィス・スコットは今回のコラボレーションに関してどういった反応でしたか?
ものすごく喜んでくれました。彼のコメントを一部、紹介します。「時計作りは、エンジニアリングやファッション、テクノロジー、デザインの究極のコンボであり、それぞれの職人が鳴らすハーモニーだと思っています。私はこのコラボレーションで、ビートのサンプリングと同じようなプロセスで取り組み、クラシックからインスピレーションを得ながら、それらを未来へと推し進める革新性を詰め込みました。なによりも、アイコニックなロイヤル オークで初のこと(ブラウンカラーなど)ができたので、その結果には感無量です。それと俺のブラザーのフランソワ-アンリ・ベナミアスが、Audemars PiguetのCEOとして最後のプロジェクトだって聞いて、このコラボレーションがより壮大なものへと昇華されている気がしました。今後このコラボレーションを超えるものは出てこないかもしれません!LETTTSSSSS GOOOOOO!!!」
今後もコラボレーションなど、そういった活動は続いて行くのでしょうか?
まだ次のことを考えるには時期尚早だね(笑)。けれどもAudemars Piguetは常に新しいことを探求してブランドなんだよ。
ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク “カクタスジャック”26585CM.OO.D301VE.01
機能:パーペチュアルカレンダー、週表示、曜日、デイト、アストロノミカルムーン、月、閏年、時、分。
ケース:ケース、ベゼル、ネジ込み式リューズはブラウンセラミック、ケースバックは反射防止加工サファイアとブラウンセラミック、反射防止加工サファイアクリスタル、2気圧防水。
ケース:41径 ミリ
ケース厚:9.9ミリ
ダイヤル:サファイアダイヤル、サブダイヤルの枠はピンクゴールド、カレンダー表示は蓄光処理を施し暗闇でグリーンに輝く、3時位置のカウンターの31の数字は夜間ブルーに輝く、アプライドアワーマーカーとロイヤル オーク針はゴールドでブラウンPVD加工、蓄光処理を施し暗闇でブルーに輝く、ブラウンのインナーベゼル。
ストラップ:ブラウンのカーフスキン レザーストラップはデニムのような風合いを持つテキスタイル調、ピンクゴールドのフォールディングバックルには“Audemars Piguet”と“Travis Scott”のダブルシグネチャー。
ムーブメント仕様:自動巻きキャリバー5135
外径:29ミリ(12 ¾ リーニュ)
厚さ:4.5ミリ
部品数:374
石数:38
パワーリザーブ:約40時間
振動数:2.75 Hz(19,800振動/時)
世界限定200本
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