Supreme とのコラボで知られる英国人アーティスト マーク・レッキーの個展がエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催
「ポップカルチャーとカウンターカルチャーの交差点」で活動を続けるマーク・レッキーの代表作を東京・表参道で展示
昨年〈Supreme(シュプリーム)〉とのコラボコレクションを発表して話題となった英国を代表する現代アーティスト マーク・レッキー(Mark Leckey)による個展 “FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM”が、 東京・表参道『エスパス ルイ・ヴィトン東京』にて2月22日(木)から8月18日(日)の期間に開催される。
1964年にリバプール郊外の労働者階級の家庭に生まれたマークは、15歳で学校を中退し、のちにニューキャッスルの美術大学に通った後、1997年にロンドンへと移住。彼はティーンエイジャーの頃、現地のフットボールファンたちが好むカジュアルズと呼ばれたスタイルに傾倒していたという。マークはカジュアルズについて「それは一種のドレスアップであり、自分にとっての変装だった」と回想しており、ある種のイメージを他者と共有する体験が、彼の芸術活動の根底にあるようだ。マークは早い段階からアーティストとしての活動を開始し、1990年にICAで行われた展覧会 “New Contemporaries”にダミアン・ハースト(Damien Hirst)と共に参加していたものの、長い間注目されることはなかった。
1999年、マークは1970年代から1990年代までのUKのダンス・ムーブメントを記録したフッテージを編集したビデオ・エッセイ『Fiorucci Made Me Hardcore(フィオルッチ・メイド・ミー・ハードコア)』を発表。ディスコやレイヴ、ノーザン・ソウルシーンの記録映像をコラージュしたこの作品をきっかけに、マークはアーティストとして一躍脚光を浴びることに。その後はビデオや彫刻、サウンド、インスタレーション、パフォーマンスなどさまざまな形式で作品を発表し続け、2008年にはターナー賞を受賞した。
マークの多岐にわたる活動は「ポップカルチャーとカウンターカルチャーの交差点」として位置づけられており、若者、レイヴ、ポップ、ノスタルジー、社会階級研究、イギリス史などを掛け合わせ、レディメイドの教えに従って彫刻、映像、音、パフォーマンス、そしてコラージュまでも融合している。彼の作品が真に評価されるのは、大衆文化が高尚なもの、興味に値するもの、本物の芸術作品を生み出す源として捉えられることにある。
今回の個展では、マークの代表作『Fiorucci Made Me Hardcore(10周年リマスター版、1999年-2003年-2010年)』のほか、2013年の作品 “Felix the Cat(2013年)”を「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」の所蔵コレクションを東京/ミュンヘン/ヴェネツィア/北京/ソウル/大阪の『エスパス ルイ・ヴィトン』にて展示する“Hors-les-murs(壁を越えて)”プログラムの枠組みの中で紹介する。
MARK LECKEY
FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM
SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION
会期:2月22日(木)〜8月18日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
開館時間:12:00-20:00
(*休館日はルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる)
入場料:無料