SoundCloud が 10 億ドル超えで売却を準備中か
同プラットフォームを支援するファンドは既に投資銀行と協議中
世界最大級の音楽共有プラットフォーム『SoundCloud(サウンドクラウド)』が、10億ドル(約1450億円)で売却を準備中との噂が浮上した。
2007年、ドイツ・ベルリンで設立され、現在は2億人以上のユーザー数を誇る『SoundCloud』。気軽に自作の音楽ファイルをアップロードし、世界中の人々に共有することができることで、何年にもわたり人気を集めている同プラットフォームだが、誰もが無料で利用できるためか、ここ数年経営不振に陥っている。
2017年、全従業員の約40%を削減した上で、米投資銀行「レイン・グループ(Raine Group)」とシンガポール政府が運用する投資ファンド「テマセク・ホールディングス(Temasek Holdings)」によって1億7,000万ドル(約250億円)の出資を受けていた『SoundCloud』。2020年には、「シリウスXM(SiriusXM)」によって7,500万ドル(約110億円)の投資を受け、一度は黒字化を達成したものの、2022年に再び経営不振に陥り、全世界で約20%ほどの人員削減を行なっていた。
英『Sky News』によると、『SoundCloud』を支援する「テマセク・ホールディングス」は、既に「レイン・グループ」と協議を始めており、同プラットフォームを2024年後半に売りに出する予定であるとのこと。加えて、その額は10億ドルを超える可能性があるとも伝えられている。なお、『SoundCloud』は現時点でコメントを発表していない。