テスラが購入から1年以内のサイバートラックの転売を禁止に
転売した者には約700万円もの違約金を請求する可能性も
イーロン・マスク(Elon Musk)率いる「テスラ(Tesla)」が、11月30日(現地時間)に納車を始めると発表した、同社初のピックアップトラック型電気自動車 サイバートラック(Cybertruck)。同社が、そんな本モデルを販売するにあたって、契約書に転売を禁止する新たな条項を追加したことが明らかとなった。
ガジェット関連のニュースメディア『Engadget』によると、「テスラ」が契約書内で“サイバートラックの購入者にのみ”設けている条項では、同社から明確な許可がない限り、購入者は最初の1年以内に新車を売却することはできないことが記されているという。なお、サイバートラックの所有者がこの契約に違反した場合、「テスラ」は車両の所有権が移行することを防ぐため、差し止めを求めることができるほか、5万ドル(約700万円)の支払いもしくは販売/譲渡の対価として受領した価値のいずれか大きい金額を違約金として請求することができるのこと。加えて、この契約に違反した者は、以後テスラの車を購入することができなくなる可能性があることにも言及している。また、「テスラ」は例外として、正当な理由があり、書面による同意を得た場合のみ、走行距離1マイルにつき0.25ドル(約38円)と一部消耗品にかかる修理費用を差し引いた価格で同社が買い取るか、所有者が第三者に売却することを許可するという。
今回の条項は、サイバートラックの初年度出荷数が非常に少ないことから、希少性のある車体の転売を防止するための対策だと考えられている。